マンガで分かるネット・スマホ依存症治療
「ゲーム依存症のチェックテスト。」
ネット・ゲーム依存症は「ネットやゲームをやめられず、生活で困難が生じている」という状態です。
「インターネットゲーム障害」の診断基準を、あらためてまとめますと、こうなります。
1 ゲームをしていない時でも、ゲームのことばかり考えてしまう。
2 ゲームができないときに、イライラやソワソワしてしまう。
3 ゲームをする時間がどんどん増えている。
4 ゲーム時間を減らす必要を感じ、そしてそれでも減らせなかった。
5 ゲーム以外の趣味や娯楽が楽しくなくなってきた。
6 生活・社会的に問題があり、そうだと分かっていても、ゲームを続けてしまう。
7 家族などに対して、ゲームの使用時間についてウソをついたことがある。
8 ネガティブな気分を解消するために、ゲームをしたことがある。
9 ゲームをすることで、大事な人間関係・仕事・勉強などがおろそかになったことがある。
これが5つ以上YESになると要注意です。
とはいえ、重要なのは「プレイしていて、生活で困難が生じるかどうか」です。
たとえプレイしていても、それによって困難が生じていないのならOKとなりま。
ただ当然ですが、これは「周囲」も含めます。
たとえば「俺はゲーム大好きだ! まったく困ってない! 24時間365日プレイするぞ!」という人がいたとしても、その状況でしたら、家族は困ると思います。
またゲームで勉強や仕事などに影響が出れば、職場の人や、やはり家族が困ります。
よく「夜中までゲームをしてしまう」という人も多いものですが、その結果、仕事に影響が出ることも多々あるはずです。
とりあえず「要注意かも」と思う方は、少し控えめにしてみたり「まったくプレイしない日」を作るのも手です。覚えておきましょう。
ちなみに作中にY医師のゲームハマりっぷりが出ておりますが、女性にフラれた後に美少女ゲーム、特に美少女麻雀ゲームをしているときほど、「自分の人生、大丈夫か」と思ったことはありません。そう思いつつもやめられませんでした。病気でした。
切ない記憶を思い出しつつ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(つづく)
こちらのWEBでは、ネット・スマホ依存症編を掲載させていただいてます。
一部のみの掲載となりますので、全部を読みたい方はぜひ単行本を!
ちなみにあらすじとして、ゲーム世界にハマりこんだあすなたちを、療が救い出すためにゲーム世界に入り込むというドラマチックなストーリーです。たぶん。何にせよぜひ。
【解説】依存してるあなたは、本当のあなたではありません。
「いや、俺は違う!」
「私は本当の私で、ちゃんと自分の意志で楽しんでる!」
そんな風に思う人も多いかもしれません。
しかし、依存にハマりこんでしまうと、自分の姿を客観的に見られなくなってしまうのも事実です。
目隠しをしたまま長いあいだ過ごした場合
「世界は暗闇だ。これが普通なんだ」
と思ってしまいます。
実際、ゆうメンタルクリニックに来院された患者さんで、依存から抜けた方はたくさんいます。
その多くの人が、
「依存していたときは、それだけが楽しみだと思っていた。今は信じられない」
「依存をやめるまで、他の喜びがあることを忘れていた」
と述べています。
今までのマンガを読まれて、
「自分は大丈夫! 心から楽しんでいる!」
「まったくやめる必要ない! 自分の生きがいだから!」
と思うのなら、もちろんそれは一つの答えです。何を強制するものではありません。
しかし
「ヤバいかも…?」
「ちょっと、やめてみようかな…?」
と思うのなら、ぜひぜひ! その道を進んでみてください。心から応援します。
「試しに」で構いません。
ほんのちょっとが、あなたのこれからを大きく変えていくかもしれません…!
ゆうメンタルクリニック各院では、「依存症治療外来」も行っております。お気軽にご連絡いただければ幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。