マンガで分かるネット・スマホ依存症治療
「ニアミスは、当たりと同じくらい興奮する!」
ニアミスでは、当たりと同じくらい興奮します。
心理学実験では、人間は
「『惜しい』場合でも、当たりと同じくらい興奮する」
ということが示されています。
これはある意味、とても自然な思考です。
たとえばマンモスにヤリを投げて、まったくカスることもなく、オオハズレの方向に飛んでいったり、または当たってもぜんぜん効いていなければ、
「あぁ、この方法は間違っているんだ、他の方法を考えよう」
と冷静に考え、方法を工夫することができます。
しかし「もうすぐ当たりそうだった!」「少しだけ当たって、マンモスが弱った!」という場合。
このときは「惜しい」わけで、人間は興奮し、その結果、少しだけ狙いを変えて、最後には獲物を仕留めることもできるかもしれません。
この思考があるからこそ、非常に効率的に生きることができるわけです。
しかしこれが、確率を操作されたギャンブルになると、話が違います。
「惜しい」というのはまったくの錯覚であり、演出の一つに過ぎませんので、このときに「当たり」と同じくらい興奮すると、どんどん抜けられなくなってしまいます。
「惜しい」場合に、ふと立ち止まって「これ、本当に惜しいのか?」と考えてみることが大切です。まぁ、それが難しいため、抜けられない人が後を絶たないわけですけども。
(つづく)
こちらのWEBでは、ネット・スマホ依存症編を掲載させていただいてます。
一部のみの掲載となりますので、全部を読みたい方はぜひ単行本を!
ちなみにあらすじとして、ゲーム世界にハマりこんだあすなたちを、療が救い出すためにゲーム世界に入り込むというドラマチックなストーリーです。たぶん。何にせよぜひ。
ゆうメンタルクリニック各院では、「依存症治療外来」も行っております。お気軽にご連絡いただければ幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。