【マンガ】で分かる依存症治療
「『減らす』より『完全になくす』方が、ずっとラク!」
「依存をやめるために、毎日ちょっとだけにする」は、一番つらい選択肢です。
たとえば
「タバコを一日20本吸っていたから、今日から10本にしてみよう」
「ビールを毎日3本飲んでいたから、これから1本にしてみよう」
これ、考えたときに、すごいいい思いつきだと思いますよね。
そして試してみると、最初のうちに
「ビール1本だけで頑張ってる! そして1本だけだから、味わって飲んでいる! やったぁ!」
なんて考えるかもしれません。
でも、最初だけです。
数日もすると、1本飲むたびに、つらい気持ちになってきます。
「本当は3本は飲みたいのに…。何で俺は1本でガマンしてるんだ…!?」
「タバコをもっと吸いたいのに、どうしてこんな量で耐えなきゃいけないんだ…!」
そして、しばらくすると、またいつの間にか、「元の量」に戻っていきます。
ちなみにこれ、厳密に「管理してくれる人」がいれば、別です。
たとえば精神病院では、タバコの一日の本数は、完全に管理されています。
この状況であればキッチリ本数を守れるはずです。
しかし退院後は、言うまでもなく、またヘビースモーカーに逆戻りです。
また昔「ゲームは一日一時間」という標語がありました。
これも言うまでもなく、守られている家庭なんてほとんどありませんでした。
親が厳密に管理すれば可能ですが、親の目がなくなると、当然みな何時間もやり始めていました。
特に「管理」がなく、自分の力だけでやめなければいけない現状、本気でやめたいなら「全部やめる」しかないのです。
万一、その結果、ガマンできずに「一日3本だけタバコを吸う」などに落ち着くこともあるかもしれません。
しかしそれでも「最初から一日3本を目指す」より、ずっと減らせるわけです。
何にせよ、依存をやめるときは「スッパリ」と覚えておきましょう。
ゆうメンタルクリニック各院では、「依存症治療外来」も行っております。お気軽にご連絡いただければ幸いです。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。